ここ数日の晴れ渡った空がすっかりぶ厚い雲で塗りつぶされてしまって、気持ちもどんよりしてしまいそうな3連休の最終日に、どんでん返しを決めてくれそうな男前に会いました。
男前とはいっても、人じゃなく、お蕎麦の話。
田んぼのど真ん中にあるうお店に行ってきました。
今にも雨が降り出しそうな中、恋人をバイクの後ろに乗せて、お店に着いたのは午後1時半。お店の前の看板に書いてある営業時間も午後1時半まで。
間に合わなかった?と思いつつも、店内をのぞくと、店主とおぼしき人の良さそうな男性が、笑顔で招き入れてくれ、奥の座敷へ。
注文は『そば』『とり汁かけそば』『鴨の陶板焼き』の3品。
そばが出てくるのはかなり時間がかかるという情報をキャッチしていたので、くさみもなくやわらかくて美味しい鴨肉を、ポン酢と大根おろしでいただきつつ、待つこと20分ほど。
出てきたおそばは、角はパキッと表面はツルッとあまりのりりしさに、写真を撮るのも忘れて箸をのばしてしまう程でした。
食感は見た目に違わぬ滑らかさで口の中に躍り込み、歯ごたえもしっかりとした弾力をたたえながらも、臨界点を越えるとサクッとした歯切れのむこうからそばの芳香が広がり、確かな満足感の塊を胃の中へと流し込むという一連の流れを、リズミカルに繰り返したくなる。そんなおそばでした。
今まで食べたそばの中で一番美味しい、そして一番楽しめるという印象です。
恋人が頼んだ『とり汁かけそば』は、最初は普通にそばとして食べて、しかる後にとり汁をぶっかけていただくという、一度で二度美味しい作戦の一品で、これまた美味しかったです。鶏ガラ出汁のスープは香り高く、イヤな塩辛さの欠片もなく、まろやかなうまみだけが口の中に広がって、そばを引き立ててくれます。
難点を一つ言えば、冷たいおそばで出てくるので、スープがすぐぬるくなってしまうので、アツアツ好きな僕としては、物足りなさを感じてしまうのでは、というところでしょうか。
いやぁ、それにしてもうまかった。
お店の雰囲気も田舎のおばあちゃんの家に帰ってきたみたいな感じで、癒されることうけあいです。